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「台風が来るというので久しぶりに雨戸を閉めたら、途中で引っかかって閉まらない」
雨戸の不調に気づくのは、たいていこういう「今すぐ必要な日」です。
でも安心してください。雨戸が閉まらない原因の多くはレールの汚れと戸車(とぐるま:雨戸の下に付いた小さな車輪)で、掃除とネジ調整だけで直るケースがかなりあります。
大工見習いとして建具の調整を手伝い、ホームセンターの売り場で8年、戸車も潤滑スプレーも売ってきたおさむが、自分で直す手順と「ここから先は業者」の境界線を解説します。
原因は3つだけ【早見図解】

ポイントは軽い原因から順に疑うこと。いきなり戸車のネジを回すと、原因がレールのゴミだった場合に調整が余計に狂います。
症状別|どの原因かを見分ける
- 全体的に重い・ガリガリ音がする:①レールの砂・ゴミが最有力。掃除から
- 決まった場所で引っかかる:レールのその位置に小石・変形・サビがないか見る
- 最後まで閉まりきらない・落とし錠(下の鍵)が掛からない:②戸車の高さズレか③建付けの歪みで、雨戸が傾いているサイン
- 戸袋(収納部分)から出てこない:戸袋の中に落ち葉やゴミが溜まっていることが多い。懐中電灯で中を見る
自分で直す手順(道具は3つ・30分)
用意するのは古歯ブラシ(または掃除機)・雑巾・シリコンスプレーの3つだけです。
- 手順1:レールの掃除。砂・小石・落ち葉を歯ブラシでかき出し、雑巾で拭きます。敷居の溝に砂が一粒あるだけで動きは驚くほど変わります
- 手順2:シリコンスプレーをレールに薄く。ここで大事なのは油タイプ(防錆潤滑油)ではなくシリコンタイプを選ぶこと。油はホコリや砂を呼び寄せて、数週間後にもっと重くなりがちです。売り場でも「スプレーしたら余計に動かなくなった」という相談は、だいたい油タイプをレールに使った方でした
- 手順3:それでも直らなければ戸車の調整ネジ。雨戸の下側面にあるネジで高さを変えられます。ただし回す向きや位置はメーカー・年式で違うので、必ずお使いのサッシメーカーの説明書か公式サイトの手順(LIXILやYKK APなどは公式Q&Aがあります)を確認してから回してください。少し回しては動かして確認、が鉄則です
やってはいけないこと
- 力ずくでこじ開ける・こじ閉める:レールが曲がると、掃除で直った軽症が業者案件に化けます
- 戸板をハンマーで叩く:戸板の変形が加わって症状が増えるだけです
- 2階の雨戸を外して作業する:外れた瞬間の重さは想像以上です。落下は命に関わるので、2階は無理せず業者へ
- 電動シャッターの分解:バネや電動部は素人が触ると危険です。動かない時はメーカーのサポート窓口へ
業者に頼む境界線と費用の考え方
掃除とスプレーで直らない、戸車を調整しても傾きが取れないなら、そこから先は業者の領域です。
- 戸車の交換:すり減った戸車は部品交換になります。古い雨戸だと部品が廃番で、戸板ごと交換の提案になることもあります
- レールの補修・交換や枠の歪み:家側の問題なので、費用は状態次第で数千円の調整から数万円規模まで幅があります
- 数万円コースの見積もりが出たら、直すのと交換するのとどちらが得かを比べる段階です。費用の相場は雨戸の交換費用の記事にまとめています
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台風直前に閉まらないと気づいたら
無理にこじって閉めるのはやめてください。半端に閉まった雨戸が強風で外れる方が、開けたままより危険です。
その台風は窓から離れて過ごしてやり過ごし、風が収まってから落ち着いて直すのが正解。台風シーズンは業者も混み合うので、この記事を台風前に読めた方は今日のうちに一度、全部の雨戸を開け閉めして点検しておくのがおすすめです。
よくある質問
落とし錠だけが掛かりません
雨戸自体は閉まるのに鍵穴の位置が合わない場合、雨戸が少し傾いているのがよくある原因です。戸車の高さ調整で水平を出すと掛かるようになることが多いです。
賃貸住宅の場合は自分で直していいですか?
レールの掃除くらいは問題ありませんが、戸車の調整や部品交換は先に大家さん・管理会社へ連絡してください。設備の不具合は貸主負担で直すのが基本です。
木製の古い雨戸が動きません
木の雨戸は湿気で膨らんで動かなくなることがあります。無理に動かさず、晴れが続いた日にもう一度試すと動くことも。それでも駄目なら敷居との擦れを見てもらってください。
まとめ
- 原因は①レールの汚れ ②戸車 ③建付けの3つ。軽い順に疑う
- 掃除+シリコンスプレーで直るケースが多い。油タイプはレールにNG
- 戸車のネジ調整はメーカーの公式手順を確認してから
- 直らなければ業者へ。数万円コースなら交換との比較も
- 台風直前の力ずくは厳禁。風が収まってから直す
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