リフォーム職人への差し入れは何がいい|もらう側にいた元大工が正直に書きます

業者選び・費用相場

工事が始まる前に、差し入れは要るのかどうかで手が止まることがあると思います。

先に結論を書きます。差し入れは義務ではありません。出さなくても工事の仕上がりは変わりませんし、出さない施主はふつうにいます。

ただ、出すと決めたなら知っておいてほしいことがあります。気持ちはうれしくても、現場では受け取りにくいものがあるからです。

この記事を書いているおさむは、大工の見習いとして2年、現場に入っていました。そのあとホームセンターで8年働いて、職人さんと毎日話していました。差し入れをもらう側と、その話を聞く側の両方にいたことになります。

※差し入れに公式な決まりや相場はありません。そのためこの記事に金額は出てきません。書いているのは、現場でもらう側にいたときの見え方と、売り場で聞いてきた話です。

迷ったら、冷たい飲み物を置いておく形がいちばん外れません

差し入れを出すならの図。何を=ふたのある冷たい飲み物。手が汚れていても飲めて、残してもふたを閉めて置ける。渡し方=手渡しより置いておく。受け取るために作業を止めなくていい。いつ=午前と午後の休憩に合わせる。休憩の時間は初日に聞いておけば済む。回数=毎日でなくていい。初日と最終日だけでも十分に伝わる。差し入れは義務ではなく、出さなくても工事の仕上がりは変わらない。

いちばん確実なのは、ふたのある飲み物を、保冷バッグかクーラーボックスに入れて置いておくやり方です。

理由は3つあります。

  • 手が汚れていても飲める
  • 飲みかけでも、ふたを閉めて置いておける
  • 受け取るために手を止めなくていい

3つ目が、思っているより大きいです。手渡しだと、作業を中断して、手を拭いて、受け取って、お礼を言うという流れになります。ありがたいのですが、その分だけ手が止まります。

置いておく形なら、休憩に入ったときに各自が取れます。「ご自由にどうぞ」と紙を1枚添えておけば伝わります。

気持ちはうれしくても、困るものがあります

もらう側から見るとの図。助かるもの=ふたつきの飲み物(手を洗う場所がない現場でも飲める)、個包装のお菓子(袋の上から持てるので手が汚れていても食べられる)。困るもの=夏の熱い飲み物と冬の冷たい飲み物(季節と逆だと気持ちだけ受け取って残ってしまう)、その場で食べるようにすすめること(休憩の時間が決まっている現場が多い)、要冷蔵のものと高価なもの(現場に冷蔵庫はなく、金額が分かると気を遣う)。どれも悪気はなく、知っていれば避けられるというだけの話。

ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。

もらう側から見ると、ありがたいけれど手をつけにくいものがいくつかあります。出すほうに悪気がまったく無いぶん、書いておく意味があると思います。

季節と逆の飲み物

缶コーヒーは定番ですが、真夏に温かいものを出されると飲みきれません。真冬の冷たいお茶も同じです。

気持ちだけ受け取って、そのまま残ってしまいます。

手で持って食べるもの

現場には手を洗う場所が無いことがあります。水道を止めている工事なら、なおさらです。

個包装で、袋の上から持てるものだと食べやすくなります。

その場で食べるようにすすめられること

これは品物ではなく、渡し方の話です。

休憩の時間は現場ごとに決まっていることがあり、作業の途中でいただくと、その場の流れで手を止めることになります。置いていってもらえると助かる、というのが実際のところです。

要冷蔵のもの、その日に食べきれない量

現場に冷蔵庫はありません。持ち帰るにも、道具と一緒に車へ積むことになります。

高価なもの

金額が分かるものだと、受け取る側が気を遣います。次から遠慮されてしまうこともあります。

出すなら、午前と午後の休憩に合わせます

現場では、午前と午後に1回ずつ休憩を取る形をよく見ます。そのタイミングに合わせて置いておくと、いちばん自然に受け取ってもらえます。

時間が分からなければ、初日に「休憩は何時ごろですか」と聞いておけば済みます。

回数は、毎日でなくてかまいません。初日と、最終日だけという形でも十分です。毎日出すと、受け取る側が次の日も気にすることになります。

現金や商品券は、少し別の話です

心付けとして現金を渡そうとする人がいます。これは飲み物やお菓子とは別に考えたほうがいいです。

会社によっては、金品を受け取らない決まりを設けていることがあります。断るほうも気まずいですし、受け取った場合に社内で報告が必要なこともあります。

気持ちを形にしたいなら、工事が終わったあとに、会社あてにお礼を伝えるほうが届きます。担当した人の名前を出して「丁寧にやってもらいました」と伝えると、その人の評価として残ります。

差し入れより効くことが4つあります

正直に書くと、飲み物より助かることが4つあります。どれもお金はかかりません。

1. トイレを使えるかどうかを、先に伝える

現場でいちばん困るのがこれです。使っていいなら初日に言ってもらえると助かりますし、使えないなら近くのコンビニを教えてもらえるだけで違います。

言いにくければ「うちのトイレは使わない方針です」でかまいません。はっきりしているほうが動きやすいです。

2. 駐車場の場所をはっきりさせる

停める場所が決まっていないと、朝いちばんの時間がそこから始まります。近隣とのもめごとの種にもなります。

3. 電源と水道を使っていいか

使う前提で来ていることがあるので、使っていいか、どのコンセントかを先に決めておくと工事が止まりません。

4. 近所への挨拶を、業者任せにしない

業者も回りますが、施主が一緒に回ると近隣の受け取り方が変わります。工事中の苦情は、最後には施主に返ってくるからです。

回る範囲や手土産の考え方はリフォームの近所挨拶|範囲・手土産・のし・タイミングに書きました。

出さなくても、まったく問題ない場合

次のような場合は、無理に用意しなくて大丈夫です。

  • 人が多く入れ替わる工事(大規模なリフォームや解体)
  • 会社が受け取らない方針を出している場合
  • 半日で終わる工事
  • 工事の間、自分が家にいない場合

差し入れの有無で仕上がりが変わることはありません。そこは心配しなくて大丈夫です。

よくある質問

何も出さないと、雑にされませんか

されません。仕上がりは職人の腕と、会社の管理の話です。気になるなら差し入れより、工事の途中で中を見せてもらう機会を作るほうが効きます。

昼食を用意したほうがいいですか

要りません。弁当を持ってきている人が多く、休憩の時間も決まっています。用意されると、かえって断りにくくなります。

何人分を用意すればいいですか

その日に何人来るかは、日によって変わります。多めに置いておいて、残ったら翌日そのまま出す形でかまいません。ふたのある飲み物なら、残っても困りません。

現場監督にまとめて渡せばいいですか

渡す相手を決めるより、置いておく形のほうが行き渡ります。人の出入りが日によって変わるためです。

工事が終わったあとにお礼をしたいです

会社あてに、担当した人の名前を出して伝えるのがいちばん届きます。口コミを書く場合も、担当者の仕事ぶりに触れると具体的になります。

トイレの決め方そのものは工事中に職人へトイレを貸すか|貸す・貸さないの伝え方にまとめました。

まとめ|職人への差し入れは、置いておく形が外れません

差し入れは義務ではありません。出さない施主はふつうにいますし、それで仕上がりは変わりません。

出すなら、ふたのある飲み物を、午前と午後の休憩に合わせて置いておく形がいちばん受け取りやすいです。季節と逆の飲み物、手が汚れていると食べにくいもの、要冷蔵のもの、高価なものは避けます。

そして飲み物より助かるのは、トイレ・駐車場・電源の3つをはっきりさせておくことと、近所への挨拶を業者任せにしないことです。

これから業者を決める段階なら、先に見ておくと迷いが減る記事を置いておきます。

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