※本記事には、リフォーム一括見積もりサービス等のアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
「ドアノブが壁にぶつかって穴が開いた」「子どもが暴れて壁がへこんだ」という相談は、ホームセンターの売り場に8年いた頃、本当に定番でした。
先に結論を言うと、壁(石膏ボード)の穴は「1cmまで」「こぶし大まで」「それより大きい」の3段階で対処が変わります。こぶし大までならDIYで直せて、それより大きければ業者判定です。
建築現場で石膏ボードを張る側だった元大工のおさむが、DIYでできる範囲と業者に頼む判定、そして賃貸の場合の正解まで解説します。
大きさ別の対処マップ【早見】

まず安心してほしい|石膏ボードは「割れる前提」の材料
家の中の壁のほとんどは石膏ボード(石膏の粉を紙で挟んだ板)です。安くて火に強い優秀な材料ですが、局所的な衝撃には弱く、ドアノブ程度で普通に穴が開きます。
現場でボードを張っていた側から言うと、穴が開くこと自体は施工不良でも欠陥でもありません。壁の中は空洞で、約45cm間隔で入っている「間柱(まばしら)」という下地の木にボードが留めてあるだけ。だから間柱と間柱のあいだを叩けば、簡単に割れます。
①1cmまでの穴|パテを埋めるだけ(数百円)
- 画鋲・ネジ・フックの跡は、チューブ入りの壁補修パテを埋めてヘラでならすだけ。ホームセンターや100円ショップで数百円です
- コツは一度に盛らず、乾いてへこんだら二度目を薄く。パテは乾くと少しやせます
- 白い壁ならこれでほぼ目立たなくなります。DIY初心者でも失敗しにくい作業です
②こぶし大まで|リペアプレート+パテ(キットでDIY可)
- 穴の上から金属メッシュの「リペアプレート(補修シート)」を貼り、その上からパテを塗って平らにする方法です。売り場でもこのタイプのキットを一番すすめていました
- 手順は「貼る→パテ→乾燥→ヤスリ→もう一度薄くパテ」です。平らにする作業さえ丁寧にやれば、強度も見た目も実用レベルになります
- ただし正直に言うと、触ると少しふくらみが分かる仕上がりにはなります。完全に消したい場所(リビングの目立つ面など)は次の「壁紙の色合わせ」を読んでから決めてください
③こぶし大より大きい・下地ごと|業者判定
- 大きな穴は、割れた部分を四角く切り取って、新しい石膏ボードを間柱に留めて埋める「切り貼り」になります。下地に木を足す工程もあり、ここからは大工仕事です
- 壁ごとへこんだ・下地の木まで折れた・外壁側の壁の場合も、迷わず業者に相談してください。外壁側は中の断熱材や防湿の層に関わります
- 費用は穴の大きさと壁紙の張り替え範囲で変わりますが、補修業者の公開料金では1.5万〜3万円台の例が中心で、壁紙を面ごと張り替えるなら数万円規模が目安です
正直な話|一番難しいのは穴でなく「壁紙の色合わせ」
DIY補修の仕上がりを分けるのは、パテ処理よりも最後の壁紙です。ここは売り場で何度も伝えてきた本音ですが、壁紙は数年で日焼け・汚れで色が変わっているので、部分的に新品を貼ると「そこだけ白い」が必ず起きます。
だから考え方はこの2択です。
- 目立たない場所(家具の裏・廊下の腰から下):補修キット+余り壁紙や近い柄でOK。多少の跡は割り切る
- 目立つ場所で、跡を完全に消したい:穴の補修+その面ごと壁紙を張り替えが正解。費用は壁紙・クロス張り替えの費用の記事にまとめています
賃貸の場合|自己流でかくすのが一番のNG
- まず管理会社か大家さんに連絡。黙って自己流で補修して退去時に見つかると、かえってこじれます(プロが見れば補修跡は分かります)
- 負担の目安として、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、画鋲やピンの穴は通常の生活の範囲(原則貸主負担)、下地ボードの張り替えが必要なくぎ穴・ネジ穴や破損は借主負担と整理されています
- うっかり開けた穴は、自分の火災保険(家財保険)の「借家人賠償責任特約」や「破損・汚損」の補償が使える場合があります。故意の破損は対象外ですが、連絡の前に保険証券を一度確認してみてください
持ち家の場合|火災保険の「破損・汚損」を確認
持ち家でも、「不測かつ突発的な事故」(うっかり物をぶつけた等)を補償する特約が付いていれば、壁の穴の修理が保険の対象になる場合があります。経年劣化や故意は対象外です。使い方と注意点は火災保険でリフォームはできる?の記事で詳しく解説しています。
▶ 壁の補修+壁紙の張り替えをまとめて無料見積もりで比較する
リショップナビで無料一括見積もりを取る(複数社で比較)(※壁の穴だけの小工事でも、「他に気になる所とまとめて」相談すると割高になりにくいです。1社即決せず比較を)
よくある質問
ドアノブの穴を防ぐ方法はありますか?
戸当たり(ドアストッパー)か、壁側に貼るクッションで防げます。数百円です。売り場では「直しに来た人に、次はこれを」とセットで案内していました。同じ場所は二度目が起きます。
石膏ボードにネジが効かず、棚が付けられません
石膏ボードにネジは効きません。「ボードアンカー」を使うか、下地の間柱を探してそこにネジを打ちます。下地は約45cm間隔・ホームセンターの「下地探し」という道具(針式やセンサー式)で見つけられます。
へこんだだけで穴は開いていません。放置してもいい?
強度上はすぐ問題にはなりませんが、へこみは紙の層が切れかけている状態なので、同じ場所に次の衝撃が来ると開きます。目立つ場所なら早めのパテ処理が安上がりです。
まとめ
- 壁の穴は「1cmまで=パテ」「こぶし大まで=リペアプレート」「それ以上=業者」の3段階
- 仕上がりを分けるのは壁紙の色合わせ。完全に消すなら面ごと張り替え
- 賃貸はかくさず連絡が正解。画鋲跡は原則貸主負担、破損は借主負担が目安
- うっかり事故は火災保険の特約が使える場合がある。証券を確認
あわせて読みたい


コメント