オール電化リフォームの後悔と注意点|電気代・向き不向き

IHクッキングヒーター/オール電化リフォームの後悔のイメージ 業者選び・費用相場

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「オール電化にして後悔した」という声、特に電気代の高騰でよく聞かれるようになりました。

この記事では、中立の立場のおさむが、オール電化リフォームの後悔ポイントと、向く人・向かない人を正直にまとめます。結論は、「ライフスタイル次第。”今の”電気代プランと初期費用を試算してから決める」こと(近年は深夜電力の安さが縮小し、入れ替わるように昼を安くするプランが出てきています)。

オール電化リフォームのよくある後悔

オール電化のよくある後悔:電気代・初期費用・停電に弱い・調理に慣れないの図

1. 電気代が高い+「夜が安い」前提が崩れてきた

電気料金の値上がりで、「ガス併用のほうが安かったかも」という後悔。さらに近年は、オール電化が前提にしてきた「深夜電力の安さ」そのものが縮小しています。

電力自由化(2016年)以降、安い深夜電力プランの値上げや新規受付の停止が各社で相次ぎました。東京電力エナジーパートナーは2025年4月1日に深夜電力の基本料金を引き上げています。深夜電力Aで1契約182円50銭が329円19銭。1kWhあたりの単価のほうは据え置きでした。オール電化割引(全電化住宅割引)は2025年3月31日で終了しています。

ただし、すべての電力会社が深夜電力をやめたわけではありません。関西電力は「深夜電力」を今も現行の料金メニューに載せています(2026年8月1日に確認)。値上げも受付停止も、会社と地域によって中身が違います。

「夜にまとめて使えば安い」という昔の常識は通用しにくくなっており、特に日中在宅が多い家庭は、夜が安いタイプのプランのままだと割高になりやすいです。

2. 初期費用が高い

エコキュート・IHへの交換で、まとまった初期費用がかかります。光熱費の削減で回収できるかの試算が大切です。

3. 停電時に弱い

すべて電気のため、停電時は給湯も調理も止まりやすい。タンクのお湯は使えますが、備えは必要です。

4. 調理の違いに慣れない

ガスコンロからIHへ変わると、火力の感覚や使える鍋が変わり、戸惑う人もいます。

いま増えているのは「昼が安い」プラン

ここ2年ほど、電力会社が新しく出すプランで目立つのは、夜を安くするほうではありません。昼を安くするほうです。

中国電力は2024年10月1日に「ぐっとずっと。プラン おひさまシフトコース」を始めました。夏を除く時期は、昼(8時から16時)の1kWhあたりの単価が夜より安く設定されています。中部電力ミライズも2025年4月1日に「昼とくプラン」を出しました。

いちばん分かりやすいのが四国電力です。2026年4月1日から、昼夜で単価を分けている11のプランをまとめて見直しました。

同社が影響額の例に挙げている「季節別時間帯別電灯」では、昼間を1kWhあたり1円50銭下げ、夜間を3円00銭上げています。夜間の引き上げ幅は一律ではなく、プランによって20銭から3円までの開きがあります。

同社は理由を「昼間の需要創出を更に進める」と公表しています。夜に寄せてきた電気を、昼に戻す動きです。

一方で沖縄電力のように、昼が安くなったのではなく、昼夜の差が縮んだことを反映した新メニューもあります。

電力会社動いた内容時期
中国電力「おひさまシフトコース」を新設。夏季を除く時期は昼(8〜16時)の単価が夜より安い2024年10月1日
中部電力ミライズ「昼とくプラン」を新設。昼(10〜17時)の単価が割安2025年4月1日
沖縄電力「Eeスマート」を新設。昼夜の差が縮んだことを反映した単価で、昼に沸かす機種でも加入できる。従来のオール電化向け3メニューは新規受付を終了2025年10月1日
四国電力昼夜別に単価を設定している11プランを見直し。「季節別時間帯別電灯」は昼間を1kWhあたり1円50銭引き下げ、夜間を3円00銭引き上げ(夜間の引き上げ幅はプランにより20銭〜3円)2026年4月1日

※各社の公表資料より(2026年8月1日に照合)。すべての電力会社がこう動いているわけではありません。お住まいの地域の会社でご確認ください。

背景にあるのは太陽光です。資源エネルギー庁の資料には、再エネの出力制御(電気が余りそうな時に、太陽光などの発電を一時的に止めること)は「軽負荷期の春及び秋に発生しやすい傾向がある」と書かれています(2026年3月16日公表)。中国電力も中部電力ミライズも、新しいプランを出した理由として、春と秋の昼に電力の供給量が需要量を上回りやすいことを挙げています。

昼に電気が余りやすいから、昼に使ってほしい。それが料金の形に出てきた、というのが今の状況です。

ただし「昼に沸かせば安くなる」とは限りません。昼が安いプランは、たいてい加入できる人を限っています。昼にお湯を沸かせる給湯機や、蓄電池・電気自動車を持っていること、という形の条件です。地域によっては、そのプラン自体が用意されていません。太陽光の有無や天気でも変わります。

だから先に見るのは、機器ではなく契約のほうです。検針票か電力会社のマイページで、今の契約プラン名と、夜間・昼間の1kWhあたりの単価を確認する。ここが分からないままだと、どの試算も自分の家の話になりません。

そのうえで機器を選びます。昼にお湯を沸かす「おひさまエコキュート」という機種もあり、給湯器そのものの選び方はエコキュートとエコジョーズの違いにまとめました。

オール電化が向く人・向かない人

  • 向く:太陽光発電(+蓄電池)と組み合わせられる/今契約できる料金プランで試算して納得できる/日中の在宅が少ない/昼に沸かす機種と昼が安いプランまで含めて比べられる
  • 向かない:日中在宅が多いのに、夜が安いタイプのプランのまま決めようとしている/ガス調理にこだわる/”昔の深夜電力は安い”というイメージだけで決めようとしている

つまり「今の電気代プラン」と「使い方」次第。深夜電力が大幅に安かった時代の常識で決めないことが大切です。

後悔しないための進め方

  1. 今の光熱費(電気+ガス)を把握する
  2. 検針票か電力会社のマイページで、今の契約プラン名と昼間・夜間の単価を確認する
  3. オール電化にした場合の電気代を”最新の料金プラン”で試算(昔の安い深夜単価で計算しない。新規受付の有無・割引の有無も確認)
  4. 複数社に見積もり+シミュレーションを出してもらい比較
  5. 補助金(給湯省エネ2026など)が使えるかも確認

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よくある質問

Q. オール電化は電気代が高い?
A. 使い方次第ですが、近年は深夜電力の値上げ・新規受付停止・オール電化割引の終了が相次ぎ、”夜が安い”前提が崩れてきています。最新プランで試算しましょう。

Q. 夜間(深夜)電力は廃止されるの?
A. 完全廃止ではありません。進んでいるのは新規受付の終了と値上げです。すでに契約している人については、たとえば沖縄電力が「電気のご契約内容に変更や廃止がない場合、引き続き現行のメニューを継続してご利用いただけます」と案内しています。関西電力のように「深夜電力」を現行の料金メニューに載せている会社もあります(2026年8月1日に確認)。地域・電力会社で差があるので、今契約できるプランと単価を必ず確認してください。

Q. 昼が安いプランに変えれば電気代は下がる?
A. 下がるとは限りません。昼が安いプランは加入できる人を限っていて(昼に沸かせる給湯機や蓄電池・電気自動車があること、など)、そもそも自分の地域の電力会社にそのプランが無い場合もあります。太陽光の有無や天気でも変わります。まず今の契約プラン名と昼夜の単価を確認し、そのうえで電力会社の試算を見てください。

Q. 停電時はどうなる?
A. 給湯・調理が止まりやすいです。カセットコンロなどの備えがあると安心です。

Q. 後悔しないには?
A. 今の光熱費を把握し、電気代を試算したうえで複数社に見積もり・シミュレーションを比べてもらいましょう。

まとめ

  • 後悔の主因=電気代高騰+深夜電力の優位性の縮小(値上げ・新規受付停止・オール電化割引の終了)/初期費用/停電時/IHの慣れ。ただし全社が深夜電力をやめたわけではありません。
  • 新しく出るプランで目立つのは昼を安くするほう(沖縄電力のように、昼夜の差が縮んだことを反映したメニューもあります)。四国電力は2026年4月1日に昼夜別の11プランを見直し、「季節別時間帯別電灯」では昼間を1kWhあたり1円50銭下げ、夜間を3円00銭上げました(夜間の引き上げ幅はプランにより20銭から3円)。
  • 向き不向きは「今の電気代プラン」と「使い方」次第。昔の”夜が安い”常識で決めない。
  • 最初の一手は、検針票か電力会社のマイページで契約プラン名と昼夜の単価を見ること。機器を選ぶのはそのあとです。
  • 最新プランでの光熱費試算+相見積もり+補助金確認で、後悔のリスクを下げる。

運営者の経歴は 運営者情報(元大工のおさむ) をご覧ください。

出典(2026年8月1日に各社・各省庁の公式サイトで照合):東京電力エナジーパートナー「低圧のお客さま向け電気料金プランの一部見直しについて」(2024年9月30日)/中国電力「低圧向け新料金メニュー『おひさまシフトコース』の提供開始等について」(2024年8月29日)/中部電力ミライズ「ご家庭向けの新たな電気料金メニュー『昼とくプラン』の提供開始」(2025年2月25日)/沖縄電力「新たなオール電化向けメニュー『Eeスマート』の提供開始等について」(2025年2月28日)/四国電力「電気料金プランの一部見直しについて」/関西電力「電気料金メニュー」/資源エネルギー庁「再生可能エネルギー出力制御の長期見通し等について」(2026年3月16日)。深夜電力の単価・新規受付の可否・割引、昼が安いプランの有無は地域と時期で変わるため、契約の前に必ず最新の料金プランでご確認ください。

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