※本記事には、不動産買取サービス等のアフィリエイト広告(PR)が含まれます。
「空き家を買い取ってもらいたい。でも、いくらになるのか見当がつかない」
調べると、買取業者を順位で並べたページがたくさん出てきます。ただ、そこに書かれている一番の要因は立地です。駅からの距離、前の道の幅、土地の形。どれも、いまから変えられないものばかりです。
この記事では、動く前に自分で整えられるところだけを書きます。元大工で中立の立場のおさむが、買う側が何を見て金額を引くのかという順番で並べます。
※相場の金額は書いていません。同じ築年数でも土地の形と道路の付き方で変わるため、1つの数字にすると誤解のもとになるからです。ここで扱うのは金額そのものではなく、減額の理由をどう減らすかです。
買取と仲介は、別のものです
先に言葉を整理します。
- 買取=不動産会社が自分で買います。相手を探す期間がありません
- 仲介=買いたい人を探してもらいます。見つかるまで時間がかかります
買取のほうが早く終わります。そのかわり、会社は買ったあとに直して売るので、その費用と利益の分が金額から引かれます。早さと引き換えです。
どちらが向いているかは、急ぐ理由があるかどうかで決まります。相続の期限、遠方で管理が続けられない、といった事情があるなら買取が現実的です。急がないなら、まず仲介で様子を見る道もあります。
値段は何で決まるか

ここから、順番に見ていきます。
変えられないもの|立地・道路・土地の形
駅からの距離、前面道路の幅、間口の広さ、日当たり。このあたりは動かせません。
ひとつだけ知っておくと役に立つのは、前の道が狭いと、それだけで金額が下がりやすいということです。重機やトラックが入れないと、壊すのも建てるのも手間が増えるからです。
道が狭い家は、資材の運び方から段取りが変わります。買う側はそこまで見込んで金額を出します。
ここは悩んでも上がりません。次からが本題です。
整えられるもの1|境界がはっきりしているか
境界の杭が見当たらない、測量した図面が無い。この状態だと、買う側は測量にかかる費用を見込んで金額を出します。
確かめ方は3つあります。
- 敷地の角に、コンクリートや金属の杭が入っているか見る
- 家の権利証や測量図が手元にないか探す
- 市役所か法務局で、公図と地積測量図があるか聞く
図面が見つかれば、それだけで話が早くなります。無い場合も、無いと分かっているほうが交渉の場では有利です。知らないまま進むと、あとから言われた条件をそのまま受けることになります。
隣との境目でもめている場合は、先に片を付けておくほうが確実です。もめたままだと、買い取ってもらえないことがあります。
整えられるもの2|中の物が残っているか
家具や家電が残ったままだと、買う側はその撤去費を見込んで金額から引きます。
ここで効くのが順番です。値が付きそうな物を先に抜いてから見てもらうと、二重に効きます。売れる分が手元に入り、撤去する量そのものも減るからです。
何に値が付いて何に付かないかは、品目の一覧を見ても決まりません。同じ物でも状態と量で変わります。線引きは実家の片付けで売れるものと売れないものにまとめました。
ただし全部を空にしてから、と考える必要はありません。買取では残置物ごと引き取る会社もあります。大事なのは、誰がどこまで片付けるのかを契約の前に決めておくことです。
先に壊さない|これがいちばん取り返しがつきません
更地にしてから売ろう、と自分で決めてしまうのが、いちばん危ないところです。
壊せば戻せません。そして買う相手によって、更地がいいか建物付きがいいかは変わります。土地として使いたい人には更地が向きますが、古い家をそのまま使いたい人もいるからです。
それに、建物が建っている間は土地の固定資産税に住宅用地の特例が効いています。壊すとこの特例が外れます。売れるまでの間の税額が変わるということです。
この判断は空き家は解体してから売る?そのまま売る?に、3つの買主の型で整理しました。税の話は空き家の固定資産税は6倍になる?にあります。
金額を出してもらうときに、確かめる4つ
複数の会社に見てもらうときは、同じことを全社に聞くのがこつです。返ってきた答えの差が、そのまま会社の差になります。
1. その金額に、残置物の撤去は含まれていますか
含む会社と含まない会社があります。含まない場合は、あとから自分で払うことになります。
2. 測量は必要ですか。費用はどちらが持ちますか
境界が確定していない土地では、ここで金額が動きます。
3. 契約から入金まで、どのくらいかかりますか
買取の利点は早さです。その早さが実際にどれくらいかを、数字で聞いておきます。
4. 金額の根拠を教えてもらえますか
根拠を説明せずに金額だけを出す会社は、あとで理由をつけて下げてくることがあります。近くで似た土地がいくらで取引されたか、といった説明があるかどうかを見てください。
先に手をつけないほうがいいこと
売る前に、自分の判断でリフォームや修繕をしないでください。
買取では、会社が買ったあとに自分たちのやり方で直します。先に直しても、その分が金額に乗るとは限りません。かけた費用がそのまま戻るとは限りません。
直すとしたら、雨漏りを止めるくらいです。水が入り続けると、床下や柱の傷みが進みます。そこは金額に響きます。
それぞれの入口
ここから下は広告です。急いでいないなら、まず地元の不動産会社に仲介で相談するほうが、手元に残る額は大きくなりやすいです。その場合この広告は必要ありません。
▶ 事情があって早く手放したい、という場合の査定の入口:訳あり不動産専門買取のワケガイ(査定の申し込みは無料)
。再建築できない土地や、共有名義のままの物件も扱っています。
査定を出したからといって、売らなければいけないわけではありません。金額を知ってから考えるという使い方で問題ありません。
よくある質問
買取と仲介、どちらが高く売れますか
一般には仲介のほうが手元に残る額は大きくなります。買取は早さと引き換えに、会社の費用と利益の分が引かれるためです。急ぐ理由があるかどうかで選んでください。
残置物は全部片付けないといけませんか
会社によります。残置物ごと引き取るところもあります。誰がどこまで片付けるかを、契約の前に決めておいてください。
境界の図面が見つかりません
法務局で公図と地積測量図があるか確認できます。無い場合も、無いと分かったうえで話を進めるほうが安全です。
先に解体したほうが高く売れますか
買う相手によって変わります。壊すと戻せないので、現状のまま複数の会社に見てもらってから決めてください。
遠方に住んでいても手続きできますか
できます。ただし現地の確認や書類のやり取りがあるので、何回行く必要があるかを先に聞いておくと予定が立てやすくなります。
まとめ|空き家の買取は、動く前に整えられるところがある
- 立地や道路の幅は変えられない。悩んでも金額は上がらない
- 境界がはっきりしていないと、測量費を見込んで引かれる。先に確かめておく
- 中の物が残っていると撤去費を引かれる。値が付く物を先に抜くと二重に効く
- 先に壊さない。買う相手によって答えが変わるし、税の特例も外れる
- 金額を出してもらうときは、撤去費・測量・入金までの日数・根拠の4つを全社に同じ言葉で聞く
- 売る前に自分の判断で直さない。例外は雨漏りを止めることくらい
あわせて読みたい


コメント