空き家・実家の片付け費用|間取り別の目安と安くする4つの順番を元大工が中立解説

業者選び・費用相場

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「親の家をそろそろ片付けないと」と思いながら、業者に頼むといくらかかるのか見当がつかず止まっている方へ。

結論から言うと、一軒家まるごとの片付けは20〜60万円前後が中心帯です。物の量によっては80万円を超えることもあります。

ただしこの金額、頼み方の順番でかなり変わります。

元大工で、ホームセンター売り場に8年いたおさむが、間取り別の目安と総額を下げる順番を中立の立場でまとめました(2026年7月調査)。

空き家・実家の片付け費用はいくら?【間取り別】

空き家・実家の片付け費用の目安。1Rと1Kは3〜10万円、1DKと1LDKは5〜20万円、2DKと2LDKは9〜30万円、3DKと3LDKは15〜50万円、一軒家まるごとは20〜80万円。中心帯は20〜60万円前後で、物の量で大きく変わる。業者各社の公開料金の照合(2026年7月)

この費用早見表は、出典として本記事(リフォーム補助金・業者選びガイド)へのリンクを付けていただければ、ブログ・SNS・社内資料への転載を歓迎します。

片付け業者・遺品整理業者に「家の中を空にする」作業を頼んだ場合の目安です。

  • 1R・1K:3〜10万円
  • 1DK・1LDK:5〜20万円
  • 2DK・2LDK:9〜30万円
  • 3DK・3LDK:15〜50万円
  • 一軒家まるごと:20〜80万円(中心帯は20〜60万円前後)

※片付け・遺品整理業者各社の公開料金を照合した目安です(2026年7月時点)。

幅が大きいのは、料金の実体が「トラック何台分の物が出るか」と「人を何人・何日動かすか」だからです。

同じ3LDKでも、最近まで住んでいた家と、20年分の物が積もった家では出る量がまるで違います。間取りより物量、と覚えてください。

見積もりの中身|何にお金がかかっているのか

業者の見積もりは、だいたい次の3つでできています。

  • 人件費:作業員の人数×日数。搬出が階段だったり、トラックまで距離があると人手が増えます
  • 処分費:ごみの量に比例する部分。物量で膨らむのはここです
  • 車両費・オプション:トラックの台数、エアコンの取り外し、ピアノや金庫などの重量物

だから見るべきは総額より内訳。「一式◯円」だけの見積もりは、何にいくらかかっているのか比べようがありません

内訳の見方はリフォーム見積もりの見方|「一式」に注意で詳しく書いています。片付けの見積もりも考え方は同じです。

費用を安くする4つの順番

片付け費用を安くする順番の4ステップ。1番目に通帳・権利証・印鑑・年金や保険の書類・写真などの貴重品と書類を先に抜く。2番目に売れる物は買取へ出して処分費と相殺する。3番目に粗大ごみや清掃センター持ち込みなど自治体ルートで量を減らす。4番目に残りを2〜3社で同じ条件の相見積もりにする。順番が逆だと売れる物にまで処分費を払うことになる

順番を先に言うと「抜く→売る→減らす→比べる」です。

① 貴重品・書類を先に抜く

通帳、土地建物の権利証、印鑑、年金や保険の書類、それと写真。

これだけは業者が入る前に家族の手で確保してください。あとで探すことになる筆頭が権利証と印鑑です。

家を売る段になって権利証が無いと、代わりの手続きに時間もお金もかかります。

② 売れる物は買取へ

製造5年以内の家電、工具、農機具、貴金属、未使用の贈答品あたりは値が付きやすい定番です。

1点ずつ売ると手間で挫折します。出張買取のまとめ査定で、処分費と相殺する形が現実的です。

③ 自治体ルートで量を減らす

粗大ごみは多くの自治体で1点数百円から。清掃センターへの自己搬入なら、さらに安く済む地域が多いです。

売り場にいた頃、お盆明けと年度末にはガラ袋(解体ごみ用の丈夫な袋)と軍手がまとめ買いされていきました。自分の手で減らす人は、みんなここから始めます。

業者に渡す量が減った分だけ、そのまま見積もりが軽くなります。

④ 残りを2〜3社で相見積もり

最後に残った分を、同じ条件で2〜3社に見積もってもらいます。

条件を揃えるのがコツです。「エアコン2台の取り外しと物置の中身も含む」のように書いて渡すと、総額で比べられます。

断るのが気まずい会社には「家族の意見で決めました」で大丈夫です。

▶ 遺品の整理と片付けをまとめて頼みたい方:親の家の片付けは、単なる不用品処分と違って「捨てていい物かどうか」の判断がついて回ります。遺品整理110番(全国対応・見積もり無料の業者紹介)なら家財の整理ごと相談できます。

(※貴重品の捜索に対応する業者も多いので、見積もりの時に「書類と印鑑を探しながら」と伝えておくと確実です)

片付けに補助金が出る自治体もある

あまり知られていませんが、空き家の家財処分に補助を出す自治体があります

空き家バンク(自治体が空き家の借り手・買い手を紹介する制度)への登録や、賃貸・売却に出すことを条件に、処分費の一部を補助する型が代表的です。

金額も条件も自治体ごとに違うので、市役所の空き家担当窓口か、公式サイトで「市の名前 空き家 家財 補助」と検索してみてください。

注意点はひとつ。申請は業者と契約する前が原則です。先に契約すると対象外になる制度が多いので、順番だけ気をつけてください。

制度の探し方はリフォーム補助金の探し方実家・空き家リフォームの補助金にまとめています。

どこに頼む?と「無料回収」の注意

使い分けの目安はこうです。

  • 量が少ない:自治体の粗大ごみ+自分で。業者を呼ぶまでもありません
  • 家まるごと:片付け業者・遺品整理業者に相見積もり
  • 解体が決まっている:それでも家財は先に片付けを。残置物(ざんちぶつ=家に残った家財)があると解体費に上乗せされます

解体まで視野に入っているなら家の解体費用の相場と補助金解体費用が払えない時の4つの順番もどうぞ。

それと、これだけは覚えて帰ってください。

家庭の不用品をお金を取って収集・運搬できるのは、市区町村の許可を受けた業者(一般廃棄物処理業)だけです。

拡声器で回ってくる「無料回収」の車やポストのチラシは、積み込んだ後で高額を請求されるトラブルが国民生活センターに報告され続けています(2022年11月注意喚起)。

頼む前に「市の許可を持っていますか」と聞く。見積もり書を出さない業者には渡さない。この2つで大半のトラブルは避けられます。

よくある質問

片付けの費用は誰が払うのですか?

家の所有者(亡くなった親の家なら相続人)が負担するのが原則です。きょうだいで分担するなら、領収書を残して後で揉めないようにしておきましょう。

相続放棄を考えている場合は、片付ける前に専門家へ相談を。形見分けの範囲を超えて処分すると、相続を認めたと扱われる場合があります。

全部自分でやれば0円で済みますか?

処分の実費(粗大ごみ処理券や搬入料)はかかります。それと時間です。

業者の作業事例では、一軒家は数人がかりで1〜3日。同じ量を週末ごとの家族作業でやると数ヶ月がかりになるのが普通です。0円ではなく「お金の代わりに時間を払う」と考えると判断しやすくなります。

片付けと解体、どっちを先に頼むべきですか?

片付けが先です。家財が残ったままだと解体費に処分費が上乗せされ、割高になりやすいためです。

遺品整理業者と不用品回収業者、どっちに頼めばいいですか?

親の家で、捨てていいか迷う物や探し物があるなら遺品整理業者。自分の家の単純な物量処分なら、不用品回収で足ります。

まとめ

  • 一軒家まるごとの片付けは20〜80万円、中心帯は20〜60万円前後。決めるのは間取りより物量
  • 安くする順番は「抜く→売る→減らす→比べる」で、逆だと売れる物にまで処分費を払う
  • 空き家バンク条件などで家財処分に補助が出る自治体もある。申請は契約前に
  • 「無料回収」の車には渡さない。市区町村の許可がある業者に見積もり書をもらう

最初の一歩は、通帳と権利証の確保。それから2〜3社の見積もりを並べるところからです。

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運営者の経歴は運営者情報(元大工のおさむ)をご覧ください。

【出典】片付け・遺品整理業者各社の公開料金・作業事例を照合(2026年7月11日時点)/不用品回収の注意喚起=国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表)。費用は目安で、物量・搬出条件・地域で変わります。

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